プロペラの抜き出しについては、近年問題が起こっています。
その問題とは、プロペラを直接たたいて外す事によって、テーパー部分に歪を生じ、それをそのままシャフトに装着した時にテーパーの当たり不具合の状態となり、場合によっては操船中にシャフトの折損につながるケースが起こっている事です。
その問題を解決するためには、プロペラを絶対に叩かずに外すことが必要です。そのために弊社では、プロペラ抜出し工具「3PT-70」を平成10年よりいち早く販売を開始し、また4翼用の追加部品としての「2PT-70」と、大きなシャフトサイズ用の「3PT-100」を平成17年より販売してこの問題に対応してまいりました。
「プロペラを外すときには、プロペラを叩かないで下さい! 叩いて外せばシャフトが折れることがあります!」
型式 | 使用可能軸径 |
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3PT-70(3翼用) | 22~75φ |
2PT-70(4翼用追加部品) | 22~75φ |
3PT-100(3翼用) | 70~110φ |
※2PT-70は3PT-700の四翼用の追加部品です。よって、2PT-70だけでは作業は出来ません。
※プロペラの翼形状、展開面積、ボス形状によっては、使用できない物もございます。
※プロペラ抜き出し工具は、特許権登録済みです。
オイルバス式油圧ポンプ
【特徴】
・ポンプ台のシャフトは焼入りです。
・ポンプ本体はスプラインシャフトを使用しています。
・シャフト部分がオイルに浸かるオイルバス式になっています。
・電磁クラッチは高精度の小倉クラッチ製を使用しています。
・電磁クラッチ高トルクタイプは緊急連結金具が付いています。
KCM強力型サイレンサー
河上船舶機器オリジナルの強力型サイレンサー(消音機・マフラー)です。
KCM型サイレンサーは特許権登録済みです。
弊社独自の内部構造にて抜群の消音効果を発揮しています。
内部構造は、排気音どうしをぶつけ合い、排気音を自分自身で小さくする仕組みです。
入口から入った排気ガス(排気音)は、横方向に広がり、その後中央に集まる構造になっており、その時、音と音が正面からぶつかり合って音を消しあう仕組みになっています。またその後、再度横方向に広がるようになっており、その時外周の吸音材にぶつかって音を小さくする構造になっています。
※KCM型サイレンサーには、取り付け向きの指定があります。施工時にはご注意下さい。
納入実績としては、補機用のサイレンサーに使用されたものが多く有ります。その理由としては、ほとんどの小型の補機のエンジンは気筒数が少なく、過給器無しのため特に排気音がうるさく、港内での停泊作業中での近所迷惑、騒音対策のためであります。また、乗組員への音による疲労軽減にも一役買っています。